こんにちは!まりん(@marinsgame)です。
2021年12月7日、FF14の大型拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」のサービス開始が決まりました。
そこで、FF14が少し気になっている、これから始めてみようかなと思っている方に向けて、5年間プレイし続けているわたし自身が、プレイした実感をレビューしてみます。
5年間もやってんの!?と驚く方もいたかもしれませんが、そうなんです、それくらい長く遊べています。
1年以上継続しているプレイヤーは、わたしの周りにもたくさんいます。
ただ、サービス開始から長くなっているからこそ、これから始めるのに躊躇している方もいるかもしれません。
先に言ってしまえば、FF14はいまから始めたって遅くないです。
むしろ、新規でプレイヤーが増えているいまこそ、同じくらいの進行度の人を見つけて遊べるチャンスかもしれません。
わたしは中途半端な時期に始めたから、まわりに新規勢が全然いなかった!
では、FF14の良いところ・悪いところ両方をレビューしていきます!
ファイナルファンタジーのテーマパーク
先に「FF14とはどんなゲームなのか」ということなんですが、これはFF14のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が発売記念発表会の日に、以下のように明言しています。
本作は『FF』シリーズの正当な最新作であり、常に進化していくタイトルとして野心的に発展していく(中略)、プレイヤーとともに『FF』という名前のテーマパークを目指して、長く運営していくと(吉田直樹氏は)語った。最後は「発売となる今日がゴールではなく、1つの通過点である」と述べ、「5年、10年、それ以上長く世界中で愛されるゲームを目指して、これからも初心を忘れずに邁進していきます」と締めた。
「『新生FFXIV』は『FF』という名前のテーマパークを目指す」――発売記念発表会で吉田直樹プロデューサー&ディレクターが熱く語るより
実際プレイしてみると、いたるところに過去ナンバリングタイトルのオマージュを感じられます。
BGMのアレンジ、登場しているボスモンスター、名称、フィールド上のモブ、シリーズを通して出ているサブキャラクターや敵キャラなど、過去のFFで見たことのあるキャラクターが多数出てきます。
FF14には過去作のBGMがアレンジされて使われているんだけど、ゾクっとするくらい最高なアレンジになっているよ!
なかでも、FF3のクリスタルタワーはパッチ5.xシリーズでシナリオに深く関わります。
漆黒編で発表されたトレーラーで悠久の風のアレンジが流れたときには、全身に鳥肌がたちました。
また、パッチ6.0の暁月のフィナーレでは、FF4で登場したゾットの塔の実装が決まっています。
公開された暁月編のトレーラーを見ると、漆黒編では暗黒騎士だった冒険者が、暁月ではパラディンになっている様もまさにFF4の流れ。
暁月編では冒険者が月に行くのだけど、これもFF4だよね!
さらには、サブクエストであるものの、FF5、FF6、FF8、FF9要素が取り入れられており、FF14内で実際に体験したときには、FFファンとしてあまりの感動に語彙力を喪失し「あ〜あ〜(感動)」しか言葉が出てきませんでした。
このケフカ、ディシディアプレイヤーなら「あっ!」となるはず!
このような演出は、FFファンにはたまらない!
過去のFF作品にのめり込んだことがあるなら、間違いなくFF14にはハマると思います。
歴代FFに登場しているシド、そしてビッグスとウェッジも主要キャラとして登場しているんだ!
FFファン以外は楽しめない?
ここまで過去作FFのオマージュ部分を推していると、じゃあFFシリーズを知らないと楽しめないのか?という心配も出てきそうですが、そんなことはまったくありません。
FF14には、過去のFFは未プレイという人たちもたくさんいます。
FFを知っていれば楽しめる要素はたくさんありますが、過去のFFナンバリングタイトルがそうであったように、過去作のプレイ歴はまったく影響しません。
ファイナルファンタジー14という、1つのMMORPGです。
プロデューサーレターライブ
ちなみに、FF14にはプロデューサーレターライブという公式放送が行われています。
これはパッチが実装されるごとに行われているもので、実装されるコンテンツの詳細をプロデューサーみずから配信しているもの。
正直、わたしがFF14を始めて驚いたのは、開発とプレイヤーの距離の近さ。
顔の見える農家ではないですが、顔の見えるゲーム運営者といったところですね。
ユーザーの声を拾い、改善できるものは積極的に取り入れているため、だからこそユーザーの評価が高いのは必然かもしれません。
PLLは既存ユーザーの間でコンテンツのひとつになってる感じ。吉田氏は自身のことをフリー素材とも言っているよ!
さて、次からはゲーム内のことをレビューしていきますね。
期間限定のシーズナルイベント・コラボイベント
FF14では、期間限定で季節ごとにイベントが実装されます。
季節にあわせた装備やハウジング用品、マウント(乗り物)、エモートなどが取得できます。
シーズナルのときだけ復帰するプレイヤーもいたり。
画像は「紅蓮祭」と呼ばれる夏のイベントで取得できたおしゃれ装備とエモートだよ!
これら期間限定のイベントを遊ぶための追加課金要素などはなく、すべて月額料金内でプレイできます。
コラボアイテムは終了後、課金でも購入はできない
シーズナルイベントのアイテムは次年度のシーズナルで課金アイテムとして実装され、モグステーションと呼ばれる専用サイトで購入できるようになります。
値段も数百円程度だから良心的!
ただ、他ゲーム等とのコラボイベントに関しては、終了後も課金アイテムとして実装されることはないので、コラボが再演されない限り、過去の報酬を入手する方法はありません。
妖怪ウォッチコラボは過去2回開催されたけど、もう関連アイテムは取得できないの…。
ただ、まれにコラボイベントが再演されるときがあるので、機会はまったくないとは言い切れない。
DQXコラボは、2021年10月19日に再演が決定しているのでこの機会に取得しよう!
他ゲームとのコラボコンテンツ
期間限定のコラボイベントとは別に、現時点でも遊べるコラボコンテンツもあります。
それが、モンスターハンターワールドとのコラボ、そして、ニーアシリーズとのコラボコンテンツです。
どちらも戦闘系コンテンツとして実装されており、実装以来ずっと存在しています。
モンハンは紅蓮編、ニーアは漆黒編で実装され、周回することで専用マウントや装備が取得可能に。
リオレウスの再現度が高すぎてびっくりした!モンハンワールド側にはベヒーモスが出張しているね!
ガチャ要素は一切なし
ここ最近の文化かもしれませんが、「ガチャ的な要素がないから不満。」というレビューを見かけました。
課金してガチャを回して強くする手法というのを望んでいるのかも。
FF14にガチャ要素は一切ありません。
課金した分だけ早く強くなる仕組みというものはないです。
おしゃれ装備や特別なイベント、エモートなど課金で得られるものもあるけど、それらを買ったからといってゲーム内で特別有利になるものはありません。
ストーリースキップ、レベリングをスキップをする課金アイテムはあるけど育成が短縮できるだけで、強くなるような要素はないよ!
後発プレイヤーにやさしい設計
FF14にはTime to Win、つまり長い時間を掛けたから強くなるような要素はあまりありません。
もちろん、新しいコンテンツが実装されたとき、時間を掛けた分だけ早く強くなれますが、それがずっと継続するわけではなく、一定期間経過後に緩和策が打たれるようになっています。
これは新規が早く追いつけるよう、先に始めた人たちと一緒に遊べるようにと、運営側が後発プレイヤー向けの設計にしているところがあります。
とはいえ、緩和されて早く追いつけたとしても、それがすぐに強さにつながるとは言えず、あくまでも追いつけるレベルのものなので、先に始めた人に対してあまり不公平感を与えない工夫もされています。
これを踏まえると、FF14は、良くも悪くも「平均化」されていくなかでコツコツと遊べる人向けのMMORPGになっていると言えるかもしれません。
ちなみに、わたし自身5年間ずっとプレイし続けているわけではなく、しばらく休止をしていたときもあります。
毎日やらなければ弱くなるようなオンラインゲームではないので、数ヶ月休止したところで取り残されるようなことも、追いつけなくなるようなこともありません。
吉田P自身も、やりたくなったときだけ課金して戻ってきてくれたらそれでいいという風に言っていたね。
ボリューム満点なメインストーリー
メインストーリーについては、さすがにサービス開始から長期間経過していることもあり、ボリュームはとても多いです。
新生編(パッチ2.x)
蒼天編(パッチ3.x)
紅蓮編(パッチ4.x)
漆黒編(パッチ5.x)
暁月編(パッチ6.x予定)
このように、大型拡張も5つ目になります。
新生編についてはクエストを削除するなど改修はされているものの、それなりに多くの物語に触れることができます。
ムービーも作り込まれており、思わず本気で怒ったり、泣いてしまったり、感情が揺さぶられることもありました。
ここでメインストーリーについて熱く語るのはやめておこうと思います。
とにかくボリュームは満点で、深く理解しようとすればするほどFF14沼にハマってしまう人が多いのも確かです。
潤沢な専用ストーリー
メインストーリーとは別に、FFには「クロニクルクエスト」と呼ばれている膨大な量の専用クエストがあります。
サブクエストとは言えないような作り込まれた内容になっていて、それだけでパッチ合間の期間を過ごせるほど。
その他、サブストーリークエストを進めることで特別なエモートが取得できたりと、やり込み要素も満点。
メインストーリーが終わったとしても、飽きることがありません。
クロニクルクエスト含め、多くのコンテンツが詰め込まれ過ぎていて、プレイ開始5年経ったいまでも全部を遊び尽くせていません。
それでいて月額1,800円ほどなので、スマホゲームに延々課金し続けるより、よっぽど節約になっていたりも(笑)
事実、FF14を始めてからゲームに費やすお金が減ったという元廃課金者もちらほら見かけます。
少し残念なグラフィック
ちょっと残念なのが、グラフィック。
2010年実装当時は綺麗だと言われていましたが、2021年時点ではなんとも良いと言い難いです。
2021年現在はグラフィックが美麗なゲームは数多く、それらと比べてしまうとどうしても見劣りします。
開発期間から10年以上経過しているがゆえのデメリットです。
FFシリーズだと、直近でFF7リメイクが発売され、グラフィックの良さに圧倒されたゲーマーもいたでしょう。
わたしもその一人なんですが、FFシリーズということで期待して始めると、「あれ?思ってたんと違う…。」となるかもしれません。
見劣りするといってもそれでゲーム性が大幅に落ちるということはありませんが、FF14はPS2時代から開発されているため、やはりそれなりのグラフィックです。
あまり幅のないキャラクタークリエイト
モンハンやPSO2のキャラクリに慣れていると、FF14のキャラクタークリエイトに不満が残りそうです。
あまりキャラクリの幅が広いとは言えず、パーツも限られています。
キャラクリの幅が狭いせいで、どうしても他プレイヤーとキャラが似てしまうことも多く、「量産型」と呼ばれてしまうこともあります。
各種族のパーツの選択肢は少ないですが、暁月編までを含めると以下の種族が実装されています。
ヒューラン族
エレゼン族
ルガディン族
ミコッテ族
ララフェル族
アウラ族
ロスガル族(男性のみ)
ヴィエラ族(女性のみだったが、暁月編で男性が実装予定)
各種族ごとに2部族という設定だけど、肌や角、顔、ペイントの模様の違いがある程度。
ヒューラン族については、そこそこ豊富なパターンが用意されています。
種族の多さは強みだと思う!
人気すぎて入手不可なハウジング
FF14では、個人宅(FC宅)を持てるようになっています。
ただし、全員が持てるわけではなく、ハウジングエリアの土地をゲーム通貨で購入した人だけが持てる仕様です(課金要素はなし)。
残念ながら、パッチ4.xまでは土地もガラ空きで選びたい放題だったのですが、5.xからプレイヤーが増えて、現在では土地の入手がとても困難になってしまいました。
土地があいてもすぐに購入することはできず、長時間ハウジングエリアに張り付いているプレイヤーもいるほど。
土地については、パッチ6.xでハウジングエリアの追加や購入方法の改善など仕様変更が予定されていますが、全員買えるわけではないというのは、これからも変更なさそう。
個人宅でなければ、アパルトメントという形で部屋を持つことができます。
ワンフロアですが、インテリアを楽しむことは十分できます。
個人宅のデメリットは、45日以上ログインしない(ハウス入室がない)場合、撤去されてしまうこと。
アパルトメントに撤去システムはないので、休止を挟んでたまに遊びたいならアパルトメントがおすすめです。
パッチ6.0で予定されている個人所有の無人島
ハウジングエリアは入手したプレイヤーだけが持てる仕様ですが、パッチ6.0以降「無人島」の実装が予定されています。
これは1人に1つ持てるようになっており、建物をたてたり、ミニオンを放し飼いにできたりするそう。
無人島のような個人エリアが増えるのはうれしいですし、何より戦闘以外のコンテンツが増えることでまた違った楽しみができるなぁと期待しています。
この「無人島開拓」は、6.xシリーズを通して様々なことが実装される大型コンテンツになるようなので、今後に期待したいですね!
超高性能なスクリーンショット機能「グループポーズ」
FF14にはグループポーズというスクリーンショット機能が実装されています。
これは、現実世界のカメラ以上に使い勝手が良い!
好きなポージング、表情、目線で撮影できるため、SS撮影を目的にゲームをしているプレイヤーもいるほど。
この記事に利用しているスクリーンショットも、グループポーズを活用しています。
戦闘中でもグループポーズを立ち上げることができます。
コンテンツは限定されますが、戦闘をゲーム内で録画できる「コンテンツリプレイ」という機能も実装されていて、録画したものを自由に閲覧したり、録画内でキャラクターを対象にスクリーンショットが撮れるという優れた機能になっています。
また、モンスターの出現しない「自由探索」という機能があり、特定のダンジョン内を自由に探索できます。
戦闘モーションを撮影したい場合は、木人と呼ばれる攻撃対象物を自由に出現させ、モーション撮影もできます。
グループポーズ内ではエモートや表情、戦闘モーションを細かく止めたり、角度を変えたり調整しながら撮影が可能です。
言葉で説明するよりも、こちらに動画を用意しているので興味がある方はぜひ見てほしい!
この動画自体、グループポーズ機能を使って撮影をしました。
なぜか演奏できる
FF14には吟遊詩人というバトルジョブがあるのですが、なぜか、演奏できます。
演奏できる楽器もとっても豊富!
アップデートを繰り返してきて、楽器の数もオーケストラ並みになりました。
版権の関係上、FF14内のゲームサウンドのみ演奏可能という制限はありますが、演奏家としてゲーム内で活動している人たちも存在しています。
なぜか麻雀ができる
わたし自身、麻雀をやったことがないのでゲーム内ではスルーしていたのですが、FF14では麻雀が実装されています。
これはフリートライアルでも遊べるため、実装当時はプロの雀士がFF14を開始したことも。
吉田氏曰く、「無料で、オンラインで、多くのプレイヤーと好きなだけ麻雀ができるサービスがあまりないから実装したかった。」とのこと。
戦闘以外のジョブも充実
このように戦闘以外のコンテンツも多いFF14ですが、ジョブのなかに「製作・採取ジョブ」というものがあります。
これらはクラフター・ギャザラーと呼ばれていて、アイテムを作ったり素材の採取などできるジョブです。
製作 | 鍛治/甲冑/彫金/革細工/裁縫/錬金/調理 |
採取 | 採掘/園芸/漁師 |
装備品やハウジング用の家具を作ったり、漁師に関しては条件次第で釣れる「ヌシ釣り」というやり込み要素もあります。
ギャザクラジョブをメインジョブとして、高難易度レシピの製作や、新式装備(高いステータスがないと作れない装備)などの製作を請け負っているプレイヤーもいたり。
高難易度レシピを作れるようになるためにステータス調整をしたり、スキルの内容をしっかり把握し、道具や装備を揃えたりといったことが必要なジョブとなっているため、戦闘職と同様にキャラクターと自身の成長を楽しめる要素になっています。
戦闘コンテンツ以外で充実したゲームライフを送れる
ここまで戦闘コンテンツ以外のことに触れてきました。
わたし自身は、FFのバトルをメインに楽しんでいるのでピンとこなかったのですが、新規でFF14を始める方のなかには、戦闘以外を楽しむために始める方もいることがわかりました。
これから無人島開拓が実装されることを踏まえると、バトル関連以外のコンテンツの充実がプレイヤーの幅を広げることにひと役以上買っているのだろうと思います。
新生編序盤は個人宅が購入できなかったり、弓術士をレベル30まであげて吟遊詩人になってからでないと演奏ができなかったり、できないこともままあるのですが、それでも、進めていくに従って、バトル以外のことも楽しめるようになります。
戦闘以外でも十分に充実したゲームライフを送ることができます。
わたしのフレンドにも様々な層がいます。
戦闘好きもいればギャザクラ好きもいて、ハウジングを楽しんでいたり、演奏や麻雀、他にもゴールドソーサーでひたすらMGPを稼いでいたり、レアアイテムを狙って淡々と金策をしているフレもいたり。
層が違えば交流がないのかと言われたら、そういうこともなく。
FF14の中には、良くも悪くもリアルの世界と変わらない、多様な世界が広がっています。
さて、バトル関連と、オンラインゲームならではのコミュニティ関連は、それだけでここまで紹介してきたのと同じくらいのボリュームになってしまうため、Part2にて紹介していきます!(近日公開予定)
おまけ:Lv60までのフリートライアル
現在パッチ6.0まで実装されていますが、フリートライアルでパッチ3.xの蒼天編までを遊ぶことができます。
しかも無期限。
ギル上限が30万までとか、マーケットボードの利用不可とか、それ以外にもさまざまな制限はあるものの、お試しにしては広すぎるくらい扉が開かれています。
ちなみに、Lv60になって蒼天編が終わったからといって、それ以降プレイできなくなることはなく、課金しない限りいつまでも無料で遊べます。
もちろん、冒頭で紹介したシーズナルやコラボイベントも遊べます。
フリトラで遊ぶために必要なものは、プレイステーション4or5、またはFF14が動くゲーミングPC、そしてスクエニアカウントです。
一度月額課金をしたり、現在発売中のパッケージのレジストレーションコードを登録してしまうと、フリートライアルに戻ることはできません。